どうもフロッキーです。
僕たちが学習者がやってしまいがちな誤りとして、完璧主義があります。
「英単語、英文法、英文解釈を完璧してから洋書を読もう」
と基礎をしっかりさせてから、本命に挑もうという考え方です。
僕はこのような事前学習は英語学習に一切必要ないと思います。これはreading, listeningどちらにも言えると思います。
今回は主に、readingについてその理由を書きます。
英文法、単語、英文解釈の勉強はいらない理由
単純に事前準備は必要がなく、洋書を読んでいる段階でわからない箇所が出てきて初めて調べれば良いからです。
現代はアップル、アマゾン、ネットフリックスなどアメリカ企業のおかげで、初心者がいつでも英語を勉強できる環境、教材がしっかり整っています。
例えばipadやkindleを使えば、分かりやすい英英辞典、英和辞典、翻訳機能、インターネット検索がすぐに利用できます。
基礎を習得する必要はなくて、自分が分からないところにぶつかって初めて勉強すれば良いです。
こうするほうが、自分が読みたい洋書の分からない部分が知れます。この疑問は一番知りたい知識なので、がぜん英文法などの勉強のやる気が出てきませんか?
しかも、洋書を読むうえで必要な英文法などは、実はそんなに多くありませんが、分からない部分を翻訳機能など何回か使っていると、
「had beenって ”ずっとしてました” 的な意味があるな、has been は ”今もしてます”って感じ。
例えば彼女と付き合っています=go steady withだけど、
I went steady with my girlfriend.だと過去だからもう別れてるって思われるし、
We have been going steady for a year.は今の付き合ってると伝えることができるのか」
というような英文法の理解が後からできます。最初に理論を学んだからできるというわけではないんですね。
でも人間って不思議で、自分たちは赤ちゃんの頃、このように具体例をたくさん学んでから文法を学んでいるのに、大人になったら理論から入って理解しようとしますよね。
そんな理論を1回聞いたぐらいで、できるほど人間は器用ではないです。
いつだろうと、具体例をたくさん吸収しているうちに理論が分かってくるのだと思います。
別に調べるなとは言ってないですよ。わからないところが出てきてから調べればいいんですよ。そっちのほうが、はるかに効率的です。
「俺には読みたい洋書があって、それを読んでいると変わらない部分が出てきた。その意味合いを知りたいからこの英文法を勉強するんだ!」
というほうが
「のちのち必要だから英文法学ぼう~」
という考えより切羽詰まっていて気持ちも高ぶっているのが分かると思います。
まったくの初心者はどうすればいいんだ?
「いやいやフロッキー、確かに効果的だろうけど、それは中級者以上から使える方法でしょ?英語が苦手な人には適応できないよ」
という声が聞こえてきそうなのでこの部分も説明します。
まず文章に慣れるために、絵本やGraded Readerから始めるのがおすすめです。
そのあとに、児童書を10冊ほど調べながら読んでしまうがおすすめです。
この記事に詳細はまとめました。
ただし、1冊も読んだことがない人にいきなりYL7.0で総語数15万語の”Leonardo da Vinci”とかを勧めてもさすがに読めないと思います。
Leonardo da Vinci (English Edition)
洋書読破には、忍耐力も結構重要です。200ページ以上を集中力をもって読めるのかという能力ですね。
ですので本格的に洋書を始める前に、児童書で10冊ほどで肩慣らしするのがおすすめです。
なぜ児童書なのかというと、YL4.0ぐらいと取り掛かりやすくて分量もそこまで多くない、という英文に慣れるには最高の教材だからです。
確かに10冊の1冊目は苦しいと思います。わからない単語、表現だらけで全然読むのが進まないと思います。
でもその苦悩は、自分が分からないところを教えてくれている重要なレッスンなんですよね。
その分からないところが洋書を重ねていくうちに、少しずつなくなっていくわけですね。
「これ前もでてきた、あ、この単語ね」ということが続きます。
これが洋書が読めるようになる過程だと思います。
まとめ
もちろん、英文法、英単語がしっかり分かっているほうが読みやすいのは事実です。
僕なりの英英辞典を使ったボキャビルの仕方もまとめたいと思いますが、
ここらの要素はあくまでおまけ、なんですよね。
洋書を実際に読む、というのがメインの勉強になって気分転換に英英辞典を読んだり、英文法を調べるのが良いと思います。
英文法などのおまけをメインとして、最後に洋書に立ち向かおうとしたところで読めないんですね。
なぜなら洋書を読むには、英文法の勉強などでは身につかない読解力、意味理解、ボキャブラリー、忍耐力などいろんな要素が求められるからです。
そしてそれらの要素は、洋書を読むことで手に入るわけですね。